2015年9月30日水曜日

今さら聞けない"サンプリングレート"と"ビット深度" その1

  • マニアックなテーマ?


このブログで扱う音楽制作に関する最初のテーマにしてはマニアック?

そんなことありませんよ!

少なくともパソコンを使って製作している人はみんな知ってていい知識です。





もちろん深~くまで立ち入るとなかなか頭がパンクしそうな分野ではあるのですが

このブログではあくまで「音楽制作」に「役立つ」程度の内容に触れていきます。


ちなみに2回に分けて投稿する予定ですので、まずはそのさわりからご覧ください↓


  • 「44.1khz 16bit」



こんな感じの表記を見た事ありませんか?

パソコンでオーディオファイルを扱う時とか、あるいはハイレゾ音源の話題なんかでよく聞く響きかと思います。

「なんとなく音質に関係する事なんだろうなー。」くらいまでは思っている人が多いと思います。


  • 数値が変わるとどうなる?



じゃあこの「44.1」とか「16」と言う数値が変わると何が起きるか?


例えばDAW上で録音をする時や出来上がった曲をオーディオファイルに書き出す時、

数値の選択を迫られると思います。

もちろん何も考えずデフォルトの設定のままでも書き出せちゃうんですが、

実は音の劣化が起こってたり、、、


  • 作品のクオリティをちょっと上げる



せっかく長時間かけて曲を作ったら少しでも良い状態で音源にしたいじゃないですか!

今回のお話は詰まる所数字を選ぶだけの簡単な作業なので知ってた方がお得なのは間違いないです。

今日はその辺の事について、少し踏み込んで説明して行きたいと思います。


  • そもそも「音」って



そもそも「音」ってなんでしょう?


別に哲学を語りたいわけではないですよ!


学校の授業でも少し触れるところですが、一般的には空気の振動」の事ですよね。
(水とか金属でも良いのですが。)



例えば、好きな人に「好き!」って告白する時




あなたは自分の声帯を震わせる事で空気に「好き」っていう波動を生み出します。


その空気の波動がやがて相手の鼓膜に伝わり、それを受けた耳の器官から発せられた信号を脳が認識する事で初めて

「あぁ、こいつ自分の事好きなのね。」と伝わるわけです。


言葉にしなきゃ思いは伝わらないんです。

違う、そういう話じゃない。




つまりこの振動が音という現象なわけです。


  • コンピュータで録音するためには


通常コンピュータでこの現象を記録する(録音)する場合、振動はデジタルの情報に変換されます。

デジタルという事は、音を0と1の情報に変換するという事です。


ただし「音」という現象をありのまま全て記録しきる事はできませんので

(超高精細なカメラで集合写真を撮ったとして、一人一人の細胞レベル、分子レベルまで写しきれるわけじゃありませんよね?)

「じゃあ1秒あたりに何コマ記録してください。」とコンピュータに予め伝えておく。
これがサンプリングレートです。


44.1khz(=44100hz)なら、1秒間に44100コマの記録を行うわけです。



そして、じゃあ1コマあたり何段階で音の大きさを記録しますか?

と言うのがビット深度です。

ちなみに24bitだと16bitに比べて256倍の細かさで記録が出来ます。(ダイナミックレンジ48dbの差)



なかなか想像しにくいかと思うのですが、、


例えばデジカメを使って走っている人を連写する時、

1秒あたりに撮る枚数(=サンプリングレート)が多いほど細かい動きまで記録する事ができます。

また1枚辺りの画素数(=ビット深度)が多いほどきめ細かく記録出来ますよね。


だいたいそんなイメージだと思ってください。



では、実際どれくらいの数値に設定してあげるのが適正なのか。

次回はその辺りの話を書いて行こうと思います。


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